Alderlakeマザーボード、今後はBIOS上でAVX512の無効化する模様・・・
あれ?AlderlakeはAVX512非サポートでは?
Intelのサイトを確認しましたが、やはり非サポートの様です。
どうやらEコアを無効化し、Pコアのみの動作の際、
AVX512が動作するようです。
では、確認してみましょう。
BIOS上での確認
Alderlake発売日に購入した「ASUS ROG STRIX Z690-F」で確認しました。
あれ?本当にAVX512の設定項目がある…
BIOS上でEコアを無効化
Windowsでの確認
「CPU-Z」を確認。
本当に「AVX512」が動いている。
「AVX512」の影響は?
「Core i5 12600K」Pコア6コア、AVX512の有り無しでのベンチを取ってみました。
CPU:Intel Core i5 12600K
マザーボード:ASUS ROG STRIX Z690-F
メモリ:ASUS DDR5 U-DIMM 32G
グラフィックス:内蔵GPU
ストレージ:WD GREEN SATA接続500G
電源:Seasonic 80PLUS GOLD FOCUS 850W
AVX512有り | AVX512無し | コア数制限無し(AVX512無し) | |
---|---|---|---|
chinebench r23 マルチ | 13956 | 13888 | 17471 |
chinebench r23 シングル | 1893 | 1890 | 1891 |
温度(最大/最小) | 72 / 24 | 70 / 25 | 72 / 23 |
消費電力(最大/最小) | 210 / 70 | 186 / 80 | 229 / 64 |
pcmark10 | 5581 | 5600 | 5687 |
ff14 | 5570 | 5548 | 5570 |
ff15 | 1768 | 1775 | 1782 |
※室温25
※温度・消費電力はChinebenchi r23実行時に測定しています。
※消費電力はシステム全体の物です。
※FF14・FF15は最低設定で行っています。
殆ど誤差程度の差ではありますが、「chinebench r23」では、
「AVX512」ありの方が、スコアが高い様です。
他のベンチではほぼ同じという結果でした。
どのテストにおいても「AVX512」ありでは消費電力が高くなる傾向となっています。
現状一般的なソフトで「AVX512」をサポートしている物はほぼありません。
ベンチマーク上での優位性もありませんし、ゲーム用途やOffice等の利用を
メインとされている方には影響は無さそうです。
影響を受ける人はほとんどいないでしょう。
むしろAVX512を無効化すると意外と消費電力が下がるので、
AVX512無効化の方がパフォーマンスが良いかもしれません。
しかし、サーバーとして利用される場合には影響がある場合があるようですが、
一般家庭レベルのデータサーバー等の用途ではほぼ影響は無さそうです。
そもそもAVX512を利用するサーバーシステムを構築している家庭は有るのだろうか?
単純に私のレベルが低いだけかもしれませんが・・・
「AVX512」をサポートしないなら物理的に互換を切れとか、
元々使えていた機能を使えなくするのは止めろだの、
マザーボードメーカーに圧力をかけて機能を制限するなだのと
Intelに対して批判的な意見が多い様です。
しかし、元々サポートしていないはずの機能を勝手に追加した
マザーボードメーカー側の落ち度のほうが大きいのでは?
私的にも影響がほぼないからと機能を制限するのは良いとは思わないし止めてほしいとは思うが、
Intelばかり批判するのはなんか違うのでは?と感じるのは私だけなのでしょうか?
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